春先になるとやってくるツバメ。昔から「ツバメが巣を作る家は縁起が良い」と言われていますが、実際に自宅に巣を作られてしまうと、そうも言っていられないのが現実ですよね。玄関先やガレージに落ちる大量のフン、壁にこびりつく泥汚れ、そして早朝からの大きな鳴き声。毎日の掃除に追われ、「なんとかして巣を作らせないようにしたい」と悩んでいる方は非常に多いはずです。
しかし、本格的な防鳥ネットや業者による対策は費用が高くつきそうで躊躇してしまうもの。そこでおすすめしたいのが、ダイソーやセリアなどの「100均グッズ」を活用したツバメ対策です。
この記事を読むことで得られる4つのベネフィットをご紹介します。

💡4つのベネフィット
- 100均グッズで圧倒的にコストを抑えられる
- 誰でも簡単にすぐ実践できる対策がわかる
- 建物の外観を損なわないおしゃれな工夫が学べる
- 法律(鳥獣保護法)違反を防ぎ、安全に対策できる
身近なアイテムを工夫するだけで、ツバメを傷つけることなく、平和的に巣作りを諦めてもらうことが可能です。徹底的にツバメ対策を行い、快適で清潔な住まいを守るための最強アイデアと必須知識を余すところなくお伝えします。
100均グッズで完璧に防ぐ!つばめ対策の最強アイデア6選

- 100均ネットを使った確実なつばめ対策
- ビニールテープでヒラヒラさせてツバメの巣を作らせない
- ガムテープを活用した表面を滑らせるツバメ対策
- キラキラ光るアルミホイルを使ったツバメ対策
- ツバメの巣を作らせない!自作・市販スプレーの活用法
- 外観を損なわない!おしゃれなツバメの巣対策の工夫
100均ネットを使った確実なつばめ対策
ツバメの巣作りを阻止するための最も直接的で効果の高い方法は、物理的にツバメが侵入できない空間を作ることです。ここで大活躍するのが、100円ショップの園芸コーナーなどで販売されている「防鳥ネット」や「防獣ネット」です。ツバメは非常に飛行能力が高く、狭い隙間でも巧みにすり抜けてくるため、壁と空間をしっかり遮断するネットは非常に強力な防衛手段となります。
必要なアイテムは、防鳥ネットのほかに、ネットを固定するためのフック(粘着タイプや吸盤タイプ)、結束バンドなどです。これらもすべて100均で揃えることができます。まずは、ツバメが過去に巣を作った場所や、巣を作りそうな軒下、照明器具の周辺を特定します。その空間全体を覆うようにネットを張っていきます。
設置の際の最大のコツは「ピンと張ること」と「隙間を作らないこと」です。ネットがたるんでいると、ツバメがその隙間に潜り込んでしまったり、ネットのたるみを足場にして器用に巣作りを始めてしまうことがあります。壁や天井にフックを等間隔で取り付け、そこにネットを引っ掛けて結束バンドで固定していくと、綺麗に張ることができます。

また、ネットの網目のサイズにも注意が必要です。網目が大きすぎるとツバメが通り抜けてしまうため、2〜3センチ角以下の細かい網目のものを選ぶようにしてください。デメリットとしては、設置場所に生活感が出てしまう点や、広い範囲に張る場合は作業がやや面倒である点が挙げられます。しかし、効果の確実性で言えばネットに勝るものはありません。
注意点として、ネットを張る際はツバメなどの野鳥が絡まって怪我をしないように配慮することが求められます。万が一鳥がネットに絡まってしまった場合は、優しく救出してあげる必要がありますが、そもそも絡まらないように隙間なくピンと張ることが最大の予防策です。100均のネットを活用して、まずは物理的なバリアを構築してみましょう。
ビニールテープでヒラヒラさせてツバメの巣を作らせない
物理的に空間を塞ぐのが難しい場所や、ネットを張るには見栄えが気になるという場所には、「動くもの」でツバメの警戒心を煽る対策が有効です。ツバメをはじめとする野鳥は、不規則に動くものや見慣れないものを非常に警戒し、安全が確認できない場所には巣を作りません。この習性を利用して、100均で買える「ビニールテープ」や「スズランテープ」を活用します。
用意するのは、荷造り用の平テープ(スズランテープなど)や、梱包用のカラービニールテープです。100均の文具・梱包資材コーナーに必ず置いてあります。これを適当な長さ(50cm〜1m程度)に何本も切り、ツバメが巣を作りそうな軒下や玄関灯の周辺に、暖簾(のれん)のように吊るします。
ポイントは、風になびいてヒラヒラと不規則に動くように設置することです。微風でも動きやすいように、軽くて薄いスズランテープが特におすすめです。また、ツバメの視覚をより刺激するために、赤や黄色など目立つ色のテープを混ぜたり、長さを不揃いにしたりすると警戒効果がさらに高まります。ツバメが偵察にやってきた際、ヒラヒラ動くテープを見て「ここは落ち着いて子育てができる場所ではない」と判断させることが目的です。
設置方法は、一本の長い紐や突っ張り棒をベースにし、そこに切ったテープを結びつけていくと簡単です。これを壁際や軒先に吊るすだけなので、ネットを張るよりもはるかに手軽に実践できます。
ただし、この方法にはデメリットもあります。風がない日にはテープが動かないため効果が半減してしまう点や、玄関先にテープがヒラヒラしていると、人間の出入りの際に邪魔になったり、見た目があまり良くないという点です。そのため、ツバメが巣作りの場所を探す期間限定の対策と割り切るか、人目に付きにくい勝手口やガレージの奥などで活用するのが現実的です。風の力を利用したコストパフォーマンス最強の対策と言えるでしょう。
ガムテープを活用した表面を滑らせるツバメ対策
ツバメが巣を作るためには、壁面に泥や枯れ草をくっつける必要があります。そのため、ツバメは土壁やコンクリート、凹凸のあるサイディングボードなど、泥が定着しやすいザラザラした素材を好んで選びます。逆を言えば、壁面がツルツルしていて泥が滑り落ちてしまうような場所には、物理的に巣を作ることができません。この条件を意図的に作り出すのが「ガムテープ」や「梱包用テープ」を使った対策です。
100均で入手できるOPPテープ(透明な梱包用テープ)や、ツルツルした素材の布ガムテープを用意します。そして、ツバメが巣を作りそうな壁の角、換気口の上、照明器具の周辺などに、広範囲にわたってテープを貼り付けます。これにより、壁の凹凸がテープによってカバーされ、泥を運んできても滑り落ちてしまい、基礎を作ることができなくなります。
この対策のメリットは、非常に安価でありながら、確実性が高いことです。ツバメは何度か泥を運んで定着しないとわかると、諦めて別の場所を探しに行きます。貼る面積が狭いとその隙間を縫って作られてしまうため、予想される営巣ポイントよりもひと回り大きく、広範囲にテープを貼るのが成功の秘訣です。
一方で、壁面に直接テープを貼る際のリスクについても十分に考慮しなければなりません。長期間テープを貼りっぱなしにすると、粘着剤が日光で劣化して壁にこびりついたり、剥がす際に外壁の塗装まで一緒に剥がれてしまう危険性があります。これを防ぐためには、まず壁の保護として粘着力の弱い「養生テープ(マスキングテープ)」を土台として貼り、その上からツルツルしたOPPテープなどを重ね貼りする二重構造にすると安心です。
また、テープの見た目が気になる場合は、100均で売られているクリアファイルを開いて平らにし、それを画鋲や養生テープで壁に固定するという応用テクニックもあります。クリアファイルは非常に表面が滑らかで透明なため、壁の色を隠すことなく、かつ完璧に泥を滑らせることができます。
キラキラ光るアルミホイルを使ったツバメ対策
鳥類は全般的に、突然キラッと光るものや強い反射光を非常に嫌う習性があります。カラス対策などでCDを吊るしている畑を見かけることがありますが、あれと同じ原理です。ツバメにもこの光を使った忌避効果が期待できます。100均にあるキラキラ光るアイテムを使って、ツバメを遠ざける工夫をしてみましょう。
もっとも身近なのは「アルミホイル」ですが、薄くて破れやすいため、100均で売られている「アルミテープ(キッチンの隙間用など)」や「ホログラムテープ(キラキラ光る折り紙やテープ)」、または「鳥よけ用の反射シート」を使用するのがおすすめです。園芸コーナーやDIYコーナーに行けば、太陽光を乱反射する専用のグッズが100円で多数揃っています。
設置方法は、短冊状に切ったホログラムテープやアルミテープを、風で揺れるように紐で吊るすのが一般的です。前述のビニールテープと同様に、風でヒラヒラと動くたびに光が乱反射し、ツバメの目に眩しく映るため、強い警戒心を抱かせることができます。また、吊るす場所がない場合は、壁に直接アルミテープをまばらに貼るだけでも、ある程度の効果を発揮します。不要になったCDやDVDを数枚、タコ糸で吊るしておくのも定番中の定番です。
この光を利用した対策のメリットは、設置が簡単で低コストであること。しかし、注意しなければならないのが「ご近所トラブル」です。反射した強い光が、隣の家の窓に直接差し込んだり、道路を走る車のドライバーの目を眩ませたりしてしまうと、クレームに発展する可能性があります。設置する際は、太陽の動きを確認し、光の反射先が周囲の迷惑にならない角度や位置に調整することが必須です。
また、ツバメは非常に頭が良い鳥なので、光るものが動かず、自分に危害を加えないと学習してしまうと、次第に慣れてしまい効果が薄れることがあります。そのため、光るアイテムだけでなく、他の対策(テープで滑らせるなど)と組み合わせて使用することで、より強固な防衛線を張ることができます。
ツバメの巣を作らせない!自作・市販スプレーの活用法
視覚や物理的なバリアだけでなく、ツバメの「嗅覚」や「触覚」に訴えかける対策も効果的です。ツバメは特別な嫌いな匂いがあるわけではありませんが、人間と同じように、強烈な刺激臭のする場所には近づきたがりません。そこで活用したいのが、忌避スプレーです。ホームセンターには専用の鳥よけスプレーが売られていますが、100均で手に入る材料を使って自作することも可能です。
代表的な自作スプレーの材料は「ハッカ油」や「木酢液(もくさくえき)」です。100均の園芸コーナーなどで木酢液が売られていることがありますし、ハッカ油もドラッグストアや一部の100円ショップで手に入ります。これらを水で適度に希釈し、100均のスプレーボトルに入れて、ツバメが巣を作りそうな壁面や空間に定期的に散布します。
ハッカ油の清涼感のある強い香りや、木酢液の焦げたような煙の匂いは、鳥に対して「ここは火事の危険がある」「刺激が強くて居心地が悪い」と本能的に感じさせる効果があります。ツバメが偵察にやってくる春先、特に活動が活発になる早朝や、雨上がりに匂いが消えたタイミングを見計らってスプレーを吹きかけるのがポイントです。
スプレー対策のメリットは、景観を一切損なわないことです。ネットやテープのように視覚的なノイズがないため、家の外観を気にする方にとっては最も取り入れやすい方法です。
ただし、重大な注意点があります。それは、外壁の材質によってはスプレーの成分でシミができたり、変色したりする恐れがあることです。目立たない場所で必ずパッチテストを行ってから広範囲に使用してください。また、匂いは風や雨で数日〜数時間で飛んでしまうため、こまめに何度もスプレーし直すという根気が必要です。窓の近くに散布すると、強い匂いが室内に流れ込んでくることもあるため、換気のタイミングにも注意しましょう。手軽に始められる反面、継続的なメンテナンスが求められる対策です。
外観を損なわない!おしゃれなツバメの巣対策の工夫

ツバメ対策の悩みとして多くの方が挙げるのが、「対策グッズを付けると家がダサくなる」「生活感丸出しで恥ずかしい」という点です。立派なマイホームの玄関先に、黄色や赤のテープがヒラヒラしていたり、安っぽいネットが張り巡らされていたりするのは、決して気分の良いものではありません。そこで、100均グッズを使いながらも、できるだけ外観を損なわずにおしゃれに対策する工夫をご紹介します。
まず、物理的な障害物を作る場合、100均の「フェイクグリーン」や「造花」を活用するのがおすすめです。ツバメが巣を作りそうな出窓の下や照明の上などのスペースに、ワイヤーや両面テープを使ってフェイクグリーンをモサモサと飾り付けます。ツバメは障害物がある場所には巣を作れないため、これが立派な対策になります。外から見れば、単に玄関先を植物でデコレーションしているようにしか見えず、不自然さがありません。
また、吊るす対策を取り入れたい場合は、ただのテープやCDではなく、100均のインテリアコーナーにある「風鈴」や「オーナメント」「サンキャッチャー」を吊るしてみてはいかがでしょうか。風鈴は風に揺れてチリンチリンと音を立てるため、聴覚からの警戒を促す効果があります。サンキャッチャーは太陽光をキラキラと美しく反射しますが、ツバメにとっては眩しい障害物となります。これなら、雑貨を飾っている延長線上で対策が可能です。
さらに、どうしてもネットやテープを使わざるを得ない場合は、「色選び」にこだわるだけで印象が大きく変わります。例えば、白い外壁なら白い養生テープや透明なOPPテープを、黒っぽい外壁なら黒やブラウンのテープを選ぶことで、同化して目立たなくなります。ネットも緑色や青色ではなく、透明のテグスネットを選ぶと圧迫感がありません。
「対策=ダサい」と諦める前に、100均の豊富なラインナップから、ご自身の家のテイストに合ったアイテムを見つけ出し、工夫して配置することで、スマートで景観を損なわないツバメ対策を実現することができます。
つばめ対策を100均で成功させるための必須知識とホームセンター活用法

- そもそもなぜ来る?ツバメの巣を作らせないための基本対策
- 100均グッズで足りない時のツバメ対策ホームセンター活用術
- 【超重要】ツバメ対策と鳥獣保護法(法律)の関係性
- 対策を始めるベストな時期と時間帯
- フンや泥汚れを防ぐ!事前清掃の重要性
- 100均グッズの耐久性と定期的なメンテナンス方法
そもそもなぜ来る?ツバメの巣を作らせないための基本対策
対策グッズに頼る前に、そもそも「なぜツバメは自分の家を選んでやって来るのか」という理由を知ることが、根本的な解決への第一歩です。ツバメの生態と習性を理解すれば、自ずと対策のポイントが見えてきます。
ツバメが巣を作る場所を選ぶ際の絶対条件は「天敵から卵やヒナを守れる安全な場所であること」です。ツバメの天敵は、カラス、ヘビ、猫などです。これらの天敵から身を守るために、ツバメはあえて「人間の出入りが多い場所」を選びます。人間がいる場所には天敵が近づきにくいため、人間を最強のボディーガードとして利用しているのです。玄関灯の上、ガレージの中、店舗の入り口などが狙われやすいのはこのためです。
また、雨風がしのげる軒下であること、壁面がザラザラしていて泥がくっつきやすいこと、巣を支えるためのちょっとした出っ張り(配管、ガスメーター、照明器具など)があることも重要な条件です。
これらの習性を逆手に取ることが基本対策となります。例えば、巣作りの足場になりそうなガスメーターの上や照明器具の隙間には、あらかじめ不要な空き箱や段ボールを置いて斜面を作り、平らなスペースをなくしてしまいましょう。足場がなければツバメは巣を作ることができません。
また、ツバメが偵察に来ているのを見かけたら、人間が積極的にその場所に姿を現し、箒で空を掃くような動作をしたり、大きな音を立てたりして「ここは安全ではないぞ」「人間が常に警戒しているぞ」というアピールをすることも効果的です。ツバメは非常に観察力のある鳥なので、執拗に邪魔をされると「この人間はボディーガードをしてくれない、むしろ危険だ」と判断し、別の場所を探すようになります。グッズを使う以前の、環境整備と初期対応が勝敗を分けると言っても過言ではありません。
100均グッズで足りない時のツバメ対策ホームセンター活用術

100均グッズは手軽でコストパフォーマンスに優れていますが、状況によっては限界を感じる場面も出てきます。例えば、建物の構造上、非常に広範囲にネットを張らなければならない場合や、強風が吹き荒れる高層階のベランダ、長期間の耐久性が求められる過酷な環境などです。このような場合は、無理に100均グッズだけで完結させようとせず、ホームセンターで販売されている本格的な鳥害対策グッズを取り入れる「ハイブリッド対策」が効果的です。
ホームセンターを活用すべき代表的なアイテムの一つが、プロ仕様の「防鳥ネット」です。100均のネットはサイズが小さく、継ぎ接ぎするとそこからほころびやすくなりますが、ホームセンターなら数メートル単位の大型ネットが手に入ります。素材も太くて紫外線に強いものが多く、一度設置すれば数年は張り替える必要がありません。
また、「バードスパイク(鳥よけの剣山)」もホームセンターで買うべき強力なアイテムです。100均にもプラスチック製の猫よけ・鳥よけトゲトゲシートはありますが、ツバメは非常に体が小さく軽いため、プラスチックの短いトゲの隙間に器用に降り立ってしまうことがあります。ホームセンターにあるステンレス製の長くて鋭いバードスパイクを配管や照明の上に設置すれば、物理的に着地を完全に阻止することができます。
さらに、忌避剤に関しても、ホームセンターには野鳥専用のジェルタイプや強力なスプレーが数千円で販売されています。これらは効果の持続期間が長く、雨に濡れても流れ落ちにくい特殊な成分が含まれているため、自作スプレーのようなこまめな散布の手間を大幅に省くことができます。
基本の対策や狭い範囲は100均グッズでコストを抑え、絶対に防ぎたい急所や広範囲のカバー、高所の作業が必要な場所にはホームセンターの耐久性の高いグッズを投資する。このように適材適所で使い分けることで、予算を抑えつつプロ並みの完璧なツバメ対策を実現することが可能になります。
【超重要】ツバメ対策と鳥獣保護法(法律)の関係性
ツバメ対策を行う上で、絶対に知っておかなければならない非常に重要なルールがあります。それは「鳥獣保護法(正式名称:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)」という法律の存在です。この法律を知らずに間違った対策を行ってしまうと、最悪の場合、犯罪として処罰される可能性がありますので、十分に注意してください。
鳥獣保護法では、野生の鳥獣をみだりに捕獲したり、殺傷したりすることが厳しく禁じられています。そして、ツバメ対策において最も注意すべきなのが「卵やヒナがいる巣を壊してはいけない」という規定です。
ツバメが巣作りを始めている段階(泥を運び入れている最中)や、巣が完成していても中に卵やヒナがいない状態であれば、その巣を払い落としたり撤去したりすることは法律上問題ありません。しかし、一度メスが卵を産み落とし、ヒナが孵化して巣立つまでの期間は、その巣を許可なく撤去することは法律違反となります。違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる重い罪です。
[外部リンク:(環境省 野生鳥獣の保護及び管理 https://www.env.go.jp/nature/choju/)]
つまり、私たちが合法的に行えるツバメ対策は「巣を作らせないこと(事前予防)」か、「巣作り途中に撤去すること(早期発見)」の二択しかありません。もしも対策が遅れ、すでに卵が産まれてしまったり、ヒナの鳴き声が聞こえる状態になってしまったら、もはや手出しはできません。ヒナが無事に巣立つまでの約1ヶ月〜1ヶ月半の間、フン受け用の段ボールを下に敷くなどして、温かく見守るしか方法はないのです。
どうしても衛生上の理由などでヒナのいる巣を撤去しなければならない場合は、勝手に行わず、必ずお住まいの自治体(市役所の環境課など)に相談し、特別な許可を得るか、専門業者に依頼する必要があります。トラブルを防ぐためにも、ツバメ対策は「早期発見・早期対処」が鉄則であることを肝に銘じておきましょう。
対策を始めるベストな時期と時間帯
ツバメ対策を成功させる鍵は、「タイミング」にあります。どれだけ素晴らしい100均グッズを揃えても、設置する時期や時間帯を間違えると、効果を発揮する前に巣が完成してしまいます。ツバメのスピード感に負けないための、ベストなスケジュールを把握しておきましょう。
まず、対策を始める時期についてです。ツバメはフィリピンや台湾などの暖かい南の国から、春になると日本へ渡ってきます。地域によって差はありますが、早いところでは3月上旬から中旬、遅くとも4月上旬には飛来し、巣作りの場所を探し始めます。そのため、対策グッズの準備と設置は「3月上旬」には済ませておくのが理想的です。「ツバメが飛んでいるのを見てから」では遅い場合があるため、先手必勝で環境を整えておきましょう。
次に、一日のうちで対策や点検を行うべき時間帯です。ツバメの活動のピークは「早朝」です。夜明けとともに活動を開始し、午前中のうちにせっせと泥や枯れ草を運んで巣を作ります。午後になると活動は落ち着き、夜はどこか別の安全な場所で眠っています。
したがって、忌避スプレーを撒いたり、ヒラヒラするテープを追加したりする作業は、ツバメが活動を始める前の「早朝」か、前日の「夕方〜夜」に行うのが最も効果的です。ツバメが日中泥を運んできた形跡(壁の汚れなど)を見つけたら、夕方にはそれを綺麗に洗い流し、翌朝の作業をリセットさせるという根気強い攻防戦が必要になります。
ツバメの巣作りのスピードは驚異的で、早い時はわずか数日〜1週間程度で立派な巣を完成させてしまいます。「週末にまとめて対策しよう」と油断していると、月曜日から金曜日の間に卵を産み落とされて手遅れになるケースが多発しています。飛来のピーク時期である3月〜4月は、毎朝玄関周りや軒下をチェックする習慣をつけ、泥が一つでもくっついていたら即座に取り除くという、スピード重視の対応を心がけてください。
フンや泥汚れを防ぐ!事前清掃の重要性
100均グッズを使って防鳥ネットを張ったり、ツルツルするテープを貼ったりする前に、絶対に省いてはいけない工程があります。それが「事前の清掃」です。実は、この事前清掃をサボると、せっかくの対策グッズが全く役に立たなくなるばかりか、ツバメの執着心を強めてしまう原因にもなります。
まず物理的な理由として、外壁には土埃や排気ガス、コケなどの目に見えない汚れが付着しています。この汚れを落とさずに両面テープや吸盤フックを取り付けようとしても、粘着力が発揮されず、数日ですぐに剥がれ落ちてしまいます。テープやネットを確実に固定するためには、設置箇所の汚れを濡れ雑巾でしっかり拭き取り、完全に乾燥させてからグッズを設置するという基本手順を守る必要があります。
そして、もう一つ重要なのが「ツバメの痕跡を消す」という目的です。ツバメは非常に帰巣本能が強く、前年と同じ場所や、他のツバメが過去に作った巣の跡を好んで選びます。そこにはツバメのフンや泥の匂いが染み付いており、彼らにとって「ここは実績のある安全な場所」という強力なサインになっているのです。
もし、壁に古い泥の跡やフンが残っている場合は、100均で買えるお掃除用ブラシやスクレーパーを使って徹底的に削り落としてください。水で洗い流し、さらに100均のクエン酸水スプレーなどを使って拭き上げることで、匂いを消し去ることができます。
なお、野鳥のフンには様々な雑菌や病原菌が含まれている可能性があるため、清掃の際は必ずマスクと使い捨てのゴム手袋を着用し、吸い込まないように注意してください。掃除が終わった後は石鹸でしっかり手洗いをしましょう。事前清掃は、グッズの接着力を高めるだけでなく、ツバメのナビゲーションシステムを狂わせるための重要な儀式なのです。
100均グッズの耐久性と定期的なメンテナンス方法
100均グッズは安価で手軽な反面、やはり高価な専門品と比べると素材の耐久性には劣る部分があります。屋外という過酷な環境(直射日光の紫外線、雨ざらし、強風)に晒され続けるため、設置して終わりではなく、定期的なメンテナンスと交換が必要不可欠です。これを怠ると、対策が破られるだけでなく、家屋を傷める原因にもなります。
例えば、ビニールテープやスズランテープは、紫外線を浴び続けると数週間〜1ヶ月程度でボロボロになり、色が薄せ、強風で千切れて飛んでいってしまいます。千切れたテープはただのゴミになり、近所迷惑になる可能性もあります。粘着テープ類(OPPテープやガムテープ)も、長期間放置すると熱で粘着剤がドロドロに溶けて外壁にこびりつき、いざ剥がそうとした時に跡が残って後悔することになります。
また、防鳥ネットを固定している両面テープ式のフックも、雨水が染み込むことで徐々に粘着力が低下し、ある日突然ネットごと落下してしまうことがあります。
このようなトラブルを防ぐため、100均グッズで対策を行った場合は「週に1回」を目安に見回り(目視点検)を行ってください。テープが剥がれかけていないか、ネットがたるんでいないか、アルミホイルが破れていないかを確認します。特に台風や春の突風が吹いた翌日は、必ずダメージチェックを行いましょう。
劣化が見られたら、「もったいない」と思わずにすぐに新しい100均グッズと交換することが大切です。100円だからこそ、躊躇なく使い捨てて常に万全の状態を保てるのが最大のメリットです。そして、ツバメの巣作りシーズンが終わり、ヒナが巣立っていく夏頃(7月〜8月)には、外壁の保護のためにもすべてのテープやネットを一度完全に撤去し、清掃を行ってください。出しっぱなし・貼りっぱなしにしないことが、家を綺麗に保つための鉄則です。
つばめ対策は100均で完結まとめ

いかがでしたでしょうか。ツバメの巣作りによるフン害や騒音の悩みは、わざわざ高額な業者に頼んだり高い専門グッズを買わなくても、100均で手に入る身近なアイテムで十分に防ぐことができるとお分かりいただけたかと思います。
防鳥ネットで物理的に空間を塞ぐ方法、ヒラヒラしたテープや光るアルミで警戒心を煽る方法、ツルツルしたテープで泥を滑り落とす方法。これら一つひとつでも効果はありますが、ご自宅の環境に合わせて「テープで滑らせつつ、周囲にフェイクグリーンを置く」「ネットを張りつつ、忌避スプレーを併用する」など、複数のアイデアを組み合わせることで、より鉄壁の防御陣を築くことができます。
対策を行う上で絶対に忘れてはならないのが、「鳥獣保護法」の存在と「スピード感」です。卵やヒナがいる巣は法律で守られており、手出しができなくなります。ツバメが飛来し始める3月には事前の清掃を終わらせ、グッズを設置して迎え撃つ準備を整えておきましょう。朝の忙しい時間帯に見回りをしたり、何度も泥を落としたりするのは根気のいる作業ですが、1〜2週間徹底的にガードすれば、ツバメも諦めて別の場所へ去っていきます。
ご自宅の外観やライフスタイルに合った100均グッズを選び、賢く、そして平和的にツバメ対策を成功させてください。この記事のアイデアが、あなたの快適で清潔な住まいを守るための一助となれば幸いです。今年の春こそは、毎日のフン掃除から解放されるよう、さっそく今週末にでも100円ショップへ足を運んで対策準備を始めてみてはいかがでしょうか?
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